幻想俯瞰飛行

生存記録を兼ねて長文を書くためのブログ。文章読んだり書いたりします。 

2020 今年聴いた曲

ゆーてクソロキノン厨なのでたいして紹介するものでもないのかもですが、こういうのは忘れやすいものだと思うので備忘録もかねてメモしておこうと思います。
今年発表された曲とは限りません。


ダイアローグ/ASIAN KUNG-FU GENERATION


アジカンのシングルでは「触れたい 確かめたい」人気が高い気がしますし、ゴッチのお気に入りもそっちだと思うのですが、「対話」を冠し、即物的ではなく長いスパンでひとと向き合うことを歌うこの曲がホームタウンの延長線上の感もあり好印象でした。リードギターの泥臭い感じもいまのアジカンのらしさが機能していてライブ映えもしそう。私は建さん嗜好なのかもしれない……

18?/NICO Touches the Walls


昨年、突然の活動終了を発表したバンドの最後の名盤から。NICOを青盤で知ったくちではあっても、邦ロックブランクが長いゆえに「ファンだった」と言い張るのは躊躇うものの、さまざまに思うことがあったし、QUIZMASTERが名盤すぎてマジでブランクがあってライブに行かなかった後悔をしました。
この曲、歌詞もプラスにもマイナスにも読めるし、MVで描かれる光景もブラックコメディめいていて非常に不吉で、リアルタイムで追いかけていたファンの心境を想うだけで心臓がはち切れそうなのだけれど、いつも通り軽やかな曲でありながら情念が籠っている感じもあって、なんともいえない作品に仕上がっているように感じます。こういう読み方ができてしまうのもバンドという運命の数奇なところなのかもしれません。いやファンの気持ちになるとなんも言えんのだが……

東京/まちがいさがし


かつて閃光ライオット出場経験をもつ社会人ロックバンド。現在はネットでの作品発表がメインっぽい(ライブしてたんですけどチケット取れなかったな……!?)のですが、既に有名な方にもキャッチアップされているっぽく、今後大ブレイクの兆しがあるといっていいでしょう。
自分はROJACKのエントリーかなにかで知ったと思うのですが(そういうところをチェックして好きそうな人を探すのが趣味マン)、アルバムリリースまで漕ぎ着けてくれてありがとう…!という感じです。今っぽい話題になり方をしているバンドでもありますね。
キャッチコピーを見てもゼロ年代邦ロックの系譜の内省テーマかな?と一見思うのですが、そこに生活の実感が籠っていて地に足のついた感じがそれらの他のバンドから飛びぬけているように思え、好きです。

劇場支配人のテーマ - Acoustic Ver./THE PINBALLS


ピンズは「ブロードウェイ」「ニードルノット」という新曲リリースもありまして、そちらも大変良かったのですが、アコースティックアルバムが超超超良かったのでこちらを。
ミッシェル好きそうガレージロックバンドあるあるの幅の狭さ、このバンドには全く無い。なのでゴリゴリのナンバーをアコースティックアレンジすると、「Dress Up」の題名通りちゃんといい感じに抜け感のあるオシャレな曲になるのだ。すごい。「way of 春風」とかもめちゃくちゃ合ってますよね。統一感がありつつも幅があるバンドは強い。

春はゆく/Aimer


ヘブンズフィールめちゃめちゃめちゃめちゃ良かったね~~~~!!!!!
ゴッチがONE褒めてた時に思ったんですけど、私は割と「音楽通の人よりオタクにウケるAimer」が好きだ……(ONEみたいなのもめっちゃ好きなんですが……)。
花の唄、Black Birdポラリス、あなたに出会わなければあたりかな~~~いや~~~好きなんだよな~~~~。Fateの曲全部好きだしアニメタイアップっぽい曲が好きといわれたらそれまでなんだけど……。
でもまあこの声で情念とそれを超える希望を歌われたらその時点で優勝だね! という感じはあるので入れました。梶浦サウンド良いし……最後に花の唄に戻るところも本当に好きです

The Age(feat.BASI, Dhira Bongs & Keishi tanaka)/Gotch


ゴッチソロ曲。誕生日ゲリラリリースもあったのでアルバム曲と迷ったんだけど、最後のメッセージの強さでこの曲に軍配をあげました。小西真奈美に提供?プロデュース?した「Endless Summer」のセルフカバーと迷ったけどこっちで!
チャンスザラッパーの名前挙げたりゴスペル影響の曲のムーブメントの話とか詳しい人なら出来るんだろうけど、全然わかんないので単純に真っすぐなメッセージに真っすぐな曲であるところを評価したいなと思います。ホームタウンの記事読んでもらえるとわかるように私は後藤正文の歌詞が無条件に全部好きというわけじゃないんですけど、これは「この世は生きるに値する」という言葉に「そう言って差し支えない社会を我々が作る」という約束が付随している曲だと思っていて、ゴッチのそういったところは本当に誠実だと思うし、それが滲み出ている曲として今の時代に放たれた意義のあるものだと思う。他人に「生きろ」と言う人は多くても、生き延びた先を支えてくれる人は少ないからね……。

下北沢のギターロック/3markets[ ]


名前くらいしか聴いたことないバンドだったんだけど、たまたまこれを耳にして、そういう感じだと思ってなくてめちゃくちゃびっくりしちゃったので特に今年である意味はないけど入れました。ラップではない語りのある曲、好きがち~!!!
露悪丸出しだけどそれでもバンドマンでしかいられない人間の剥き出しの歌詞! 名前を引き合いに出したバンプ本歌取りで「天体観測」らしきリフを入れるのとか(バンプに影響を受けたバンドマンたちへのものすごい皮肉!)、最後の「ありがとうございました」がこの曲の終わり自体にかかっているのとか、自分を含めたバンドマンへの怨念を吐き出している割に技巧ですごいなと思うし、人間の怨念は最高だし、「下北系ギターロック」の生み出した希望と絶望はデカいよな~~~~~~~~~~(なんとかカンのほうを見る)

Sai no Kawara/crystal-z


これは本当に衝撃を受けたんだけど、何か言うものじゃないのでとりあえず聴いてからググってください……。
Spotifyで貼ったけどyoutube版→サブスク版で聴いてほしいです。

Me & You Together Song/The 1975


ロキノン厨でもわかる!かっこいい洋楽
英国マンチェスター出身のロックバンドの最新アルバム「Notes On A Conditional Form」より。この曲は「スピッツ!?!!?(ロキノン厨並の感想)」とか思うくらい軽やかなギターポップラブソングという趣なんだけど、アルバムにはグレタ・トゥーンベリのスピーチを乗せた曲があったり、「People」みたいな激しい曲もあったり(MV謎じゃないですか!?)、さまざまに幅が広いな~と思いました……この時代に22曲のアルバムというのもすごいですね。
私は洋楽の世界のことがわからないので(邦楽もわかりませんが……)単純にこの曲のなつかしさが好きです。The 1975にはなんか「なつかしい……」という謎のイメージがあります。偏見かも。

Stardust/アウスゲイル


これめちゃめちゃめちゃめちゃよくな~い!? 確か山ちゃんがどこかでプレイリストに入れていたのと、フジロックの配信観たのがきっかけで手を出しました。
別件で現代の北欧の文化について調べてたことがあったんですけど、アイスランドの音楽シーンってどうしてもシガーロスビョークのイメージが強いんだけど、芸術の国としてそれ以外も結構アツいらしいです。国で先入観持つのもあれなんですけど、この曲も冷え冷えとした冴えた美しさがあっていいですよね……。もっと聴きたいアーティストです。

Can I Believe You/Fleet Foxes


米シアトルのロックバンドの最新アルバム「SHORE」より。こちらのアルバムは55分とコンパクトめで、全編に映像を乗せたやつがYoutubeにあるっぽいことを今知ったので後で観ます。
デビューはニルヴァーナでおなじみサブポップからだったみたいなんですが、曲調はフォークロックっていうのかな……いろんなものが混じってる感じがして……音楽通の人が聴いてるのわかるなという感じがします(アホの感想?)
アジカンのどっかのプレイリストからかな? 忘れた いろんなバンドマンや音楽リスナーが薦めてる印象あるけど、ロットバルトバロン聴き始めてからこういうのいいなと思ったので、そこからの掘り下げといえるかもしれない。よくわかりません。音楽って何? 助けてください
奥行きのある音楽って咀嚼してて楽しいですよね。

トーチソング/ズーカラデル


ズーカラデル……良くない!?!?!?!?!?100万枚売れろ
「イエス」聴いてうわうわうわこれはめちゃくちゃ良い……と思ってたんですけど、これ本当今年の一位まであるんですよね。ズーカラデル、ちゃんとロックバンドとしてのソリッドさを維持しながらも優しい、曲も歌詞も。色んな人の想いをすくい上げるバンドになれるし、なってほしい。全然詳しくないしバンドメンバーの名前もよくわかってないけどそんな想いを抱いています。
私がロックバンドに持っていてほしい「何者にもなれない自分との葛藤」「この社会に地に足を付けて生きること」「いつか消える生命であるという憂い」あらゆる要素がちゃんと入っている……。
この曲も、いまこの時世に聴く感慨というものがデカくて、いつかなくなるものへの身体性の実感が込められていて、マジですごいな……って感じです。単純に間奏~二番のギター好き! とかいうのもあるけど。
もしかしてこのバンドは私の中でアジカンと並ぶかもしれない、という予感が胸に芽生えています。この前マジで落ち込んでる時にイエス聴いて泣いちゃったよ

マジでキリがないので以下は一言で羅列にしていいですか???

AME NI MO MAKEZ/THA BLUE HARB


これもフジロック配信きっかけ、もともと聴きたかったんだけどすごい刺さったので……自分の魂を抉り出すタイプのヒップホップに感じ入るところがある。

Now's the time/the chef cooks me


アジカンファンにはボイガル前でおなじみ。シェフは「適当な闇」がぶち抜けて好きなんですけど、広く多くの人を包み込む曲という意味でこれが迫っています。

World's end Rhapsody/Nujabes


Nujabes薦めてたフォロワーさんありがとう! てっきり海外の方かと思ってました。ローファイヒップホップのリファレンスとして手を出したけどそれ以上に良かった……もっと掘りたい

アカシア/BUMP OF CHICKEN


全人類ポケモンコラボ動画観たと思うんでことさらに取り上げはしないけど「それをやられたら優勝だろ!」が曲のほうにも詰まっていて本当にプロだなと思う……本当に「君の(個人の)物語」を大事にするバンド

Sad Song/Dr.DOWNER


配信ライブめっちゃ良かった、ロックバンドかくあるべし。生で観たい。

Cast No Shadow/Oasis


諸事情で今年はこの曲を聴き返してたけどこれいいっすね本当……。
今年は気になってたオアシスの映画のブルーレイを買いました。面白かった。

光あれ/フジファブリック


フジファブリックのファンにもバンドサウンド志向みたいなのがあるのかなと勝手に想像するけど、こういう感じもいいなと私は思いました。山内さんの声に合う。

GIVE & TAKE/夜の本気ダンス


安定して密度の高いかっこいい曲を作るなあ……といつも思ってるんだけどイントロ聴くとスマブラのドンキーのステージ思い出してしまうのは私だけですか?

毎日がラブソング/Drop's


声の重い女性Vo探してて見つけたバンド。重くてかっこいいゴリゴリのロックサウンドも映えるけどこっち系もいけるのすごい声の力が強くていいなと思う……

火ヲ灯ス/突然少年


私が今更話題に挙げる必要もないくらいこれはみんな好きなやつ~! アツい!
全裸期待すな

Fdf/cero


クロジェネで流れてフォロワーさんがいろいろおすすめしてくれたやつ、ありがとうございます。chiptuneみのある曲が好きなのでツボだったし実はceroまともに聴いてなかったんでほんとにここから聴いた……声の重なりも好きです。

叫ぶ星/ストレイテナー


タイトルからテナー節!と嬉しくなるけどちゃんと今のテナーしてるオルタナロックという感じでいい。ギターの音めちゃくちゃ良い。


曲多すぎるので後々加筆します